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母の日に比べると忘れられがちな父の日。起源は白いバラでした。

コラム

【目次】
1.父の日の由来
a. アメリカから伝わった父の日
b. 母の日は白いカーネーション、父の日は白いバラが始まり
2. なぜ日本では黄色のバラなのか
3.贈るバラの本数で変わる花言葉
4.まとめ

6月の第3日曜日は父の日です。
元号も変わり令和になって初めての父の日は2019年6月16日(日曜日)です。
 
いきなりですが、皆さんは父の日に何かお祝いをしていますか?
よくある話では、母の日は覚えていて、お花などを贈ったりしたけど、父の日はついつい忘れてしまった(覚えているけど何もしない事も…)なんて事もしばしば。きっとお父さんも息子や娘から、何かプレゼントが貰えるのではないか?と期待していることでしょう。
普段は外でバリバリ働いて、家では何もしない…けどやっぱりいざとなると頼もしいお父さん!
今回のコラムでは忘れられがちな「父の日」についてお話ししたいと思います。
 

1.父の日の由来

a.アメリカから伝わった父の日

父の日は母の日と同じくアメリカから伝わってきました。
アメリカのワシントン州に「ジョン・ブルース・ドット夫人」という方が住んでいました。
当時、母の日が出来たことを知ったドット夫人は「母の日があって、父の日がないのはおかしい。母の日と同じように、父親にも感謝する日を!」と牧師協会へ働きかけたことがきっかけで始まりました。
 
では、なぜ父の日を作って欲しいと嘆願したのでしょうか?それには母の日と同様に深い理由があったのでした。
 
ドット夫人が小さい頃、彼女のお父さん(ウイリアム・ジャクソン・スマート氏)は軍人でした。1861年に南北戦争が始まると、ウイリアム氏は戦地へと招集されます。
南北戦争の最中、ドット夫人のお母さんは女手ひとつで働きながら家庭を支え、6人の子どもを育てました。1965年に南北戦争が終結し復員して間もなくすると、お母さんはそれまでの過労で体を壊してしまい亡くなってしまいました。
 
それ以来、お父さんと残された子ども6人、合わせて7人の生活が始まりました。
慣れない家事や、育児は想像するだけでも大変なことだったと思います。再婚もせず生涯独身で働き詰めの日々をお送り、子供達がみな成人したのちにお父さんも亡くなりました。
 
妻を亡くして、男手ひとつで6人の子どもたちを育て上げましたが、今のような豊かなアメリカではなかった当時、仕事に家事に育児にとその苦労は本当に大変なことだったと思います。
その6人兄弟の末っ子の女の子が、ほかならぬドット夫人なのでした。
 
当時すでに始まっていた母の日の話を聞いて、ドット夫人は父親にも感謝する日を!と考えました。そう思ったのも当然のことといえば当然なのではないでしょうか。
そしてドット夫人が父の日を作って欲しいと、牧師協会に嘆願したのが1909年のことでした。
 
翌年の1910年6月19日にスポケーンで最初の父の日の祝典が開催されましたが、一般に知れ渡るようになるまでは、6年の歳月がかかったのでした。
1916年に、アメリカ合衆国第28代大統領ウッドロー・ウィルソンが、スポケーンを訪れて父の日の演説を行い、これにより広く知れ渡ったと言われています。
1962年に、「ナショナル ファザーズ・デー コミッティ」がニューヨークで組織されました。
そして1966年には、アメリカ合衆国第36代大統領が父の日を称賛する大統領告示を発し、6月の第3日曜日を父の日に定めました。
それから月日が経ち、1972年にアメリカ合衆国第37代大統領のリチャード・ニクソンが「父の日」を正式に国の記念日として制定しました。
 
これが父の日の始まりです。
 

b.母の日は白いカーネーション、父の日は白いバラが始まり

前回のコラムでもお話ししましたが母の日の定番になっているカーネーションは、最初は白いカーネーションから始まりました。
では父の日はどうでしょう?父の日に贈る定番の花なんてあるの?と思われる方もいるかと思いますが、ちゃんとあるのです。
 
それは「白いバラ」です。
ドット夫人が亡くなったお父さんの墓前に、白いバラをお供えしたからと言われています。
 
白いバラの花言葉は「心からの尊敬」
 
きっとドット夫人はこの気持ちを花に込めて伝えたかったのではないかと思います。
それからアメリカではお父さんが亡くなっている場合は「白いバラ」を、お父さんがご健在なら「赤いバラ」を贈るのが一般的になりました。
これは母の日におけるカーネーションと同様ですね。
 
*母の日の起源についてはこちらを参照してください。
 

2. なぜ日本では黄色のバラなのか


アメリカでバラを贈る風習が日本に伝わり現在の日本では黄色のバラを贈るようになりました。白いバラから黄色のバラに変化した理由には1981年に設立された「日本ファザーズ・デイ委員会」が主催する「父の日の黄色いリボンキャンペーン」が大きく関わっています。
そのことにより、「父の日=黄色」の認識が強くなり、黄色のバラが父の日の花として定着しました。
 

3. 贈るバラの本数で変わる花言葉

父の日に贈る定番の花は黄色のバラとご紹介しましたが、バラには贈る本数によって意味が異なります。
ここではそれぞれの本数による花言葉をご紹介させていただきますので、ぜひ参考にしてください。

1本のバラの花言葉

「一目惚れ」「あなたしかいない」
 

2本のバラの花言葉

「この世界は私とあなただけ」
 

3本のバラの花言葉

「告白」「愛しています」
 

4本のバラの花言葉

「死ぬまで気持ちは変わらない」
 

5本のバラの花言葉

「あなたに会えて心から嬉しい」
 

6本のバラの花言葉

「お互いに敬い、愛し、わかりあおう」
 

7本のバラの花言葉

「ひそかな愛」「片思いのあの人に」
 

8本のバラの花言葉

「あなたの思いやりや励ましに感謝します」
 

9本のバラの花言葉

「いつも思っています」「いつも一緒にいたい

 

10本のバラの花言葉

「あなたは完璧だ」
 

11本のバラの花言葉

「最愛」
 

12本のバラの花言葉

「愛が日増しに強くなる」「付き合ってください」
 

13本のバラの花言葉

「永遠の友情」
 

14本のバラの花言葉

「誇りに思う」
 

30本のバラの花言葉

「ご縁があると信じています」
 

50本のバラの花言葉

「恒久」
 

99本のバラの花言葉

「永遠の愛」
 

100本のバラの花言葉

「100%の愛」
 

101本のバラの花言葉

「最愛」
 
その他にも、まだまだたくさんの意味がありますが、また次の機会にでもお話ししたいと思います。
 
父の日にプレゼントするなら、5本の「あなたに会えて心から嬉しい」、8本の「あなたの思いやりや励ましに感謝します」、13本の「永遠の友情」、14本の「誇りに思う」あたりの花言葉がオススメですね。
 

4.まとめ

父の日の始まりも母の日と同様にお父さんを敬う気持ちから始まりました。
普段は家族を支えるために外でバリバリ働いて休日は車でドライブに連れてってくれるお父さん。ただ、なぜか母の日に比べて影が薄いような気がする父の日。
お酒やネクタイをプレゼントするのもいいですが、今年はお花のプレゼントでもしてみませんか?男の人にお花をプレゼントするなんて「粋」だなと思います。
お花を贈っても、お花の世話に慣れてないお父さんには管理が大変かなと思いますが、息子や娘からプレゼントされたら張り切ってお世話するのではないかなと思います。お父さんってそうゆうものなんです。
その他にも観葉植物や、管理が比較的楽なプリザーブドフラワーやドライフラワー、盆栽などもオススメです。お母さんと相談してみるのもいいのではないかと思います。
 
花美知のネットショップでも父の日にぴったりのお花をご用意しておりますので、ご活用していただけたらと思います。
 
花美知の父の日