ガーデニング用語:コンパニオンプランツ
コンパニオンプランツ こんぱにおんぷらんつ
コンパニオンプランツとは
一緒に植えると良い影響を与え合う飾粒の組み合わせ。またはそれらの植物同士のこと。共栄作物・共存作物とも。
病害虫の発生を抑えたり、植物の生長を助けたりします。
主な効果
病害虫から植物を守る
虫には匂いで好みの植物を探す、という習性があります。そこに好みの匂いとは違う匂いのする植物を混在させることにより、目当ての植物を探すことが難しくなり、結果虫が植物につくのを防ぐことができます。
シソ科やキク科、セリ科等の強い香りを持つ植物(野菜)と使うと、それらを嫌う害虫が近づかなくなり、それらの近くで育つ他の植物(野菜)達も守られます。
病気を予防
ネギ科の植物(野菜)は値の部分に共生する微生物『拮抗菌』が抗生物質を出して、ウリ科・ナス科達の病原菌を減らす効果があります。
生長を促す
異なる種類の植物(野菜)を近くで育てると、大きく生長したり、収穫量が増えるなど生育が良くなる例があります。
これらの多くは科学的には解明されていないケースですが、葉や芽、根から分泌される特定の物質が他の種類の植物(野菜)の生育に役立っていると考えられています。
また、土壌の生物相(一定の場所における全ての生物)が多様になり、肥沃になることで生育が促進される効果も見られます。
養分を供給する
マメ科の植物(野菜)は根に“根粒菌”が共存していて、空気中の窒素を固定(窒素固定)することで土壌を豊かにする力を持っています。
そこから、マメ科の植物(野菜)を一緒に植えることで、他の植物(野菜)の生育を促進させるとされています。
また、植物(野菜)の種類によってはそれぞれ必要とする肥料成分が異なり、互いに融通し合う事でお互いの生育が良くなることもあります。
他にも草丈の違いを上手に使って株と株の空いた空間を利用したり、生育の速さの違いを利用して片方の植物(野菜)が大きくなる前に別の植物(野菜)を栽培するなど、空間を有効利用する事で全体の収穫量が増えるというメリットもあります。
主なコンパニオンプランツの組み合わせの例
他にも色々な組み合わせがあるので、調べてみる事をおすすめします。
避けた方が良い組み合わせ
コンパニオンプランツは良い影響を与える組み合わせですが、中には良くない影響を与えてしまう組み合わせもあります。
混植を考えるときに一度確認をしてみてください。
ここで出てきた言葉
共生窒素固定…根粒菌とマメ科の植物の様に、その根に共生する事で窒素固定ができること
窒素固定…空気中の窒素N₂をアンモニウムイオンNH₄⁺として土壌中に固定すること。窒素固定を行うことにより、土壌中にアンモニウムイオンNH₄⁺が固定され、それらを利用し、植物では窒素同化が行われる。
窒素同化…外界から窒素を含む化合物を取り込み、生物体を構成する窒素化合物を合成すること。